○議長(境公司) 次に日程第3、議案第3
号専決処分について(平成29年度
大牟田市
国民健康保険特別会計補正予算)から同第9
号請負契約の締結について(
大牟田市
駛馬北小学校屋内運動場等改築工事)まで、及び報告第1号平成28年度
大牟田市
一般会計予算継続費に係る逓次繰越しについてから同第8
号地方独立行政法人大牟田市立病院の
事業計画についてまでの15件を
一括議題として、市長に
提案理由の説明を求めます。
中尾市長。 〔
中尾昌弘市長 登壇〕
◎市長(
中尾昌弘) 本日、平成29年度市議会第2回定例会を招集いたしましたところ、
議員各位には、公私とも御多用の中御出席いただき、厚く御礼申し上げます。 議案等について御説明をいたします前に、二つのことについて、申し上げます。 まず、一つ目は、
市制施行100周年についてであります。 本市は、去る3月1日に、
市制施行から100周年の節目を迎え、次の100年に向けて新たなスタートを切りました。これまで
記念事業として、「
バースデーセレモニー」や「おおむた・
九州うまかもん祭」などを開催し、多くの市民の皆様に御参加いただき、市制100周年を盛り上げていただいたところであります。 今後におきましても、7月9日には、
大牟田文化会館において「
大牟田市
市制施行100周年
記念式典」を開催し、「
大牟田シェイクハンドレッド-歴史と、未来と、握手しよう-」をテーマに掲げ、多くの市民の皆様に御参加いただき、市を挙げてお祝いすることといたしております。 また、市制100周年を記念して実施されます「第56回おおむた「大蛇山」まつり」につきましては、7月22日に「1万人の総踊り」が行われます。市全体が
まつり一色となって、大いに大
蛇山まつりを盛り上げるため、これまで以上に多くの市民の皆様、市内の事業者の皆様に御参加いただき、真の1万人の総踊りを実現させたいと考えております。 さらに、11月に「おおむた100キロ
リレーマラソン・
世界遺産ウオーキング」、来年1月に「
市民舞台劇」の
記念事業を予定しており、これらのほかにも、多くの皆様が参加し、楽しんでいただけるさまざまな
記念事業を開催し、100周年を盛り上げてまいります。 そして、今後100年の
まちづくりの基礎となる協働の輪を広げ、市民の皆様と一緒に、本市の発展に向けて取り組んでまいります。誰もが住みやすく、あらゆる世代が成長できる
まちづくりを進め、力強く前進する
大牟田の実現に向けて、誠心誠意取り組んでまいりますので、皆様の御支援、御協力をお願いいたします。 次に、二つ目といたしまして、去る5月31日に出納閉鎖いたしました本市の平成28年度の各会計の
決算見込みについて若干申し上げたいと思います。
一般会計におきましては、7年連続の
実質収支の黒字となりましたが、
財政調整基金からの取崩しを行った結果であり、実質的には
財源不足となっている状況であります。また、
国民健康保険特別会計におきましては、27年度に引き続き
実質収支が赤字となっております。
介護保険特別会計におきましては、国の
負担金等が基準額に対し超過して交付されたことなどにより黒字となっております。その他の
特別会計におきましては、黒字あるいは
収支均衡の取れたものとなりました。 まず、
一般会計につきましては、歳入から歳出を差し引いた
形式収支では7,301万5,000円の黒字となっており、
実質収支といたしましては、翌年度へ繰り越して実施する事業がありますことから、その事業に充てるための
一般財源4,848万8,000円を差し引いた2,452万7,000円の黒字となっております。 28年度の
決算見込みにつきましては、現在細かく分析いたしておりますが、27年度決算額との比較におきまして大要を申し上げます。 まず、歳出につきましては、総額557億5,714万4,000円で、27年度と比べ約1億6,300万円の増となっております。 民生費におきましては、子ども・
子育て支援新制度に伴う保育所、
幼稚園等への
委託料等の増や
障害者福祉サービス給付費の増のほか、
臨時福祉給付金の増などにより、約9億4,100万円の増加、土木費におきましては、
高泉公営住宅の建設や
手鎌南川河川改良事業の実施などにより、約6億2,300万円の増加、
災害復旧費におきましては、豪雨によって多くの災害が発生したことにより、約1億1,500万円の増加となっております。 一方で、消防費におきましては、
はしご付き消防自動車購入費の皆減などにより、約2億9,500万円の減少、教育費におきましては、小学校の
空調設備の設置を行ったものの、中学校の
再編整備の事業費が減少したことなどにより、約3億6,000万円の減少となっております。このほか、諸支出金におきましては、
庁舎建設積立基金費の減少などにより、約3億7,700万円の減少となっております。また、
退職手当を含む
職員給与費におきましては、職員数及び
退職者数の減少などにより、約2億2,600万円の減少となっております。 次に、歳入につきましては、総額558億3,015万9,000円で、27年度と比べ約5億4,800万円の減となったところであります。 市税におきましては、
固定資産税について
太陽光発電設備などの
償却資産の増などにより、約2億900万円増加したものの、
法人市民税について企業の
経常利益の減などにより約3億8,600万円の減少となり、総額で約1億4,500万円の減となっております。また、
臨時財政対策債を含めた実質的な
普通交付税におきましては、27年度の
国勢調査人口の反映などにより、約11億4,000万円の大幅な減少となっております。 28年度決算においては、歳出において扶助費が増加したほか、相次ぐ災害への対応も重なった結果、必要となる
一般財源がふえる一方で、歳入において市税や
普通交付税の減などによって、
一般財源が大幅に減少することとなりました。 このような結果、単
年度収支が悪化し、
財源不足となったことから、
財政調整基金から7,000万円の取崩しを行ったところであります。また、
アクションプログラムとあわせてお示ししている
財政計画との比較で申し上げますと、28年度の
実質収支を8,000万円の
財源不足と見込んでおり、
財政計画策定時点から市税が若干見込みを上回ったことなどにより
財源不足額が縮小しております。 中長期的には、
人口減少が当面続くことを前提に考える必要があり、市税につきましては、厳しい
歳入環境が続くと想定しております。歳出面では、高齢化の進展に伴う
社会保障費の増加や老朽化した
公共施設の
維持改修、
更新費用の増加も見込まれ、今後も
財政運営は厳しい状況が続くと考えております。 このような中であっても、「
大牟田市
まちづくり総合プラン」では、喫緊の課題である
人口減少対策に取り組み、一刻も早く効果を上げるため、
人口減少に歯どめをかける、いわゆる「
積極戦略」に集中的に取り組んでいくこととし、不足する財源について
財政調整基金を取り崩すことも一定やむを得ないと考え、
財政計画を策定いたしております。 しかしながら、
財政調整基金からの取崩しを可能な限り減らすことも必要であり、
アクションプログラムの見直しにおいて、状況の変化等により、新たな事業に取り組むことも必要となる一方で、既に選択している事業であっても
優先順位等により縮減あるいは中止することも考えていかなければなりません。また、
業務最適化による業務の見直しや
公共施設マネジメントなどの
行財政改革を進めることとあわせて、
予算編成段階における事業等の内容の精査や
執行段階における支出の抑制を行い、健全な
財政運営に努めてまいりたいと考えております。 続きまして、
国民健康保険特別会計につきましては、被
保険者数の減少に伴い
保険税収入が
減少傾向にある反面、一人当たりの
保険給付費は
増加傾向にあり、構造的に厳しい
財政状況となっております。28年度におきましては、歳出において被
保険者数の減や高額な治療薬の
薬価引下げ等により、27年度と比べ
保険給付費が大きく減少している一方、歳入においては、
保険給付費の減に伴う
国庫補助等の減はあるものの、28年度の
税率改正等により、ほぼ前年度並みの税収が確保できております。この結果、単
年度収支は大幅に改善しておりますが、3,598万1,000円の赤字であり、
実質収支も1億1,466万3,000円の赤字となっております。
介護保険特別会計につきましては、2億5,666万1,000円の黒字となっております。これは歳入において、国の
負担金等が基準額に対し超過して交付されたこと、また、歳出において、
介護療養病床の一部が
医療療養病床へ転換したことなどにより、当初予算で見込んでいた
保険給付費を下回ったことが主な要因となっております。しかしながら、超過交付された国の
負担金等は29年度に返還する必要がありますほか、
保険給付費においては高齢化に伴い今後も増加する見込みであります。 このため、
国民健康保険特別会計及び
介護保険特別会計の両会計とも、
健康づくり事業や
介護予防事業の推進など給付費の抑制に向けた取り組みをさらに重点的に進めていく必要があると考えております。 引き続きまして、議案等の概要について御説明いたします。 この議会に提出いたしました議案等は15件でありますが、その内訳は、
専決処分したものについて報告し承認を求める議案1件、
予算議案1件、
条例議案4件、
請負契約の締結に関する議案1件及び予算の繰越しについての報告等8件であります。 まず、
専決処分したものについて報告し承認を求める議案について御説明いたします。 29年度
国民健康保険特別会計補正予算につきましては、
先ほど決算見込みで御説明いたしましたとおり、28年度の
決算見込みが赤字となりましたことから、29年度予算において
繰上充用金を措置することといたし、補正を行ったものであります。 この結果、補正額は1億3,500万円の増額となり、補正後の
国民健康保険特別会計予算は187億1,852万5,000円となっております。 以上が
専決処分したものについて報告し承認を求める議案の概要であります。 続きまして、29年度
一般会計補正予算議案について御説明いたします。 歳出の主なものといたしまして、総務費におきまして、県の
補助事業を活用し、
消費者行政推進のための
啓発事業等を行うことといたし、所要の経費を計上いたしております。
農林水産業費におきましては、
漁業協同組合が行う
のり網冷凍庫の
冷凍設備の更新に対し助成を行うことといたし、所要の経費を計上いたしております。 商工費におきましては、
大牟田商工会議所及び
大牟田全市商店連合会が行う
プレミアム付き商品券発行事業に対し助成を行うことといたし、所要の経費を計上いたしております。 消防費におきましては、国の
補助事業を活用し、消防団の
加入促進のために、FMたんとを活用して団員みずからが行う
消防団PR番組の放送に要する経費を計上いたしております。 教育費におきましては、九州では初めてとなります
ユネスコスクール全国大会が本市において開催されることが決定しましたことから、「ESDのまち・おおむた」を全国に向けアピールする絶好の機会と捉え、本市が行っているESD(持続可能な開発のための教育)に関する
公開授業等を
全国大会開催とあわせて行うことといたし、所要の経費を計上いたしております。また、県の
補助事業を活用し、30年度からの新
学習指導要領に対応した
道徳教育の充実を図るため、小学校1校、中学校1校を
研究推進校に指定し、
道徳教育の研究に要する経費を計上いたしております。さらに、
日本スポーツ振興センターの
スポーツ振興くじ助成金を活用し、老朽化した
延命球場のスコアボードの更新及び
内野改修並びに
諏訪公園テニスコートの人工芝の張りかえを行うことといたしております。 以上、補正の概要について御説明いたしましたが、この結果、補正額は2億4,754万4,000円の増額となり、補正後の
一般会計予算は550億8,754万4,000円となります。 なお、財源につきましては、
国庫支出金、
県支出金、繰入金、諸収入及び市債の増額を行っております。 地方債につきましては、
借入予定額に合わせて補正を行うものであります。 以上が
予算議案の概要であります。 なお、
指定寄付といたしまして、市制100周年
記念事業基金に、三池初
市実行委員会から10万円を御寄付いただいております。市制100周年
記念事業基金への寄付金につきましては、当初予算において一定額を見込み計上しておりますことから、この御寄付につきましては、今回の
補正予算には計上しておりませんが、この場をお借りして御礼申し上げます。 次に、
条例議案について御説明いたします。
職員退職手当条例の一部改正につきましては、
雇用保険法の一部改正により
失業等給付の
給付内容等が変更されたことに伴い、失業者の
退職手当に関する規定の整備を図るものであります。
市税条例の一部改正につきましては、
地方税法及び
航空機燃料譲与税法の一部を改正する法律による
地方税法の一部改正等に伴い、
固定資産税及び
都市計画税の
課税標準の特例等の新設、
国民健康保険税の
軽減対象基準額の見直し、個人の市民税の
配偶者控除の定義の見直し及び
住宅借入金等特別税額控除の
適用期間の延長並びに
軽自動車税の課税の特例の
適用期間の延長を行うとともに、その他所要の規定の整備を図るものであります。
過疎地域自立促進特別措置法に基づく措置に係る
固定資産税の
課税免除に関する条例の一部改正につきましては、
過疎地域自立促進特別措置法の一部改正に伴い、
課税免除の
対象事業を変更するものであります。
学童保育所条例の一部改正につきましては、
駛馬南小学校と
駛馬北小学校の再編による
駛馬小学校の開校により、
駛馬学童クラブを開設することに伴い、
駛馬北学童保育所を廃止するものであります。 以上が
条例議案の概要であります。
請負契約の締結に関する議案1件につきましては、
駛馬北小学校屋内運動場等改築工事に係る
請負契約の締結に関する議案であります。 最後に、報告8件につきましては、28年度の
一般会計予算の継続費に係る逓次繰越し及び繰越明許費に係る繰越し並びに水道事業会計及び公共下水道事業会計の予算の繰越し、
大牟田市
土地開発公社、
公益財団法人大牟田市
文化振興財団及び
公益財団法人大牟田市
地域活性化センターの28年度の
事業報告並びに
地方独立行政法人大牟田市立病院の29年度の
事業計画に関するものであります。 以上が提出議案等の概要であります。 何とぞ、御審議の上、御協賛くださいますようお願い申し上げます。
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△日程第4 議案第10号上程(1件)
○議長(境公司) 最後に日程第4、議案第10号
大牟田市
監査委員の選任についての1件を議題といたします。 地方自治法第117条の規定により、
大野哲也議員の退席を求めます。 〔
大野哲也議員を除斥〕
○議長(境公司) 市長に
提案理由の説明を求めます。
中尾市長。 〔
中尾昌弘市長 登壇〕
◎市長(
中尾昌弘) ただいま、議長から説明を求められました
監査委員の選任議案について御説明申し上げます。 本案は、本日付けをもって退職されます松尾委員の後任者について、本案のとおり選任いたしたく御提案申し上げるものであります。 何とぞ、御同意いただきますようお願い申し上げます。
○議長(境公司) お諮りいたします。 ただいま上程した議案1件については、事案の性質上、質疑及び委員会付託を省略して直ちに採決したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたしました。 それでは、採決に入ります。 以上、議案1件について、同意することに賛成の議員は、御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(境公司) 起立全員。 よって、
大野哲也議員の選任については、原案に同意することに決定いたしました。議案第10号
大牟田市
監査委員の選任について
大牟田市大字宮崎2806番地5 大野哲也 昭和37年7月30日生 〔
大野哲也議員 議席に着く〕
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○議長(境公司) お諮りいたします。 以上で、本日予定された議事を終わりましたので、本日はこれにて散会したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(境公司) 御異議なしと認めます。 つきましては、次の本会議は6月16日、午前10時から会議を開き、質疑質問を行うことになっておりますので、御承知おき願います。 なお、この後、議場において、先ほど諸般の報告で申し上げました永年
勤続表彰に係る表彰状の伝達式をとり行いますので、議員並びに理事者の皆さんは自席にてそのままお待ち願います。 それでは、本日はこれをもって散会いたします。 午後1時58分 散会
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